「君たちはどう生きるか」のネタバレ無しの感想です。ストーリーの中身はノータッチです。観に行こうか迷ってる人がいれば、ご参考までに。
ちなみに、結構じっくりと書きました。
まずは、ストーリーの部分について。
「宮崎駿の原液」これに尽きる(この言葉出てきた人、ガチのマジで天才。)
物語を咀嚼する力は受け手にすごく求められるから、そこは覚悟したほうがいい。
考察力が問われる名作アニメといえば、幾原邦彦作品(少女革命ウテナ、輪るピングドラムect...)だけど、それよりも難解。
私は一度見ただけではこれを100満点の言語化できない悔しさがあるから考察したいし、あれこれ考察を読みあさりたい。
そして、配信・レンタルが始まったらもう一度見返したい。
(※劇場でおかわりしないのはお財布事情です……真夏なのにお財布は1月並みに吹雪いてます。)
そして、アニメーションの部分について。
「君たちはどう生きるか」は、太くて肉厚的な線で描かれててアニメーションの動きが活き活きとしてるいる。歩いたりする感じやキャラが力を入れてる感じにすごく人っぽさがあって感動した。
自然の色使い(緑、茶色等)が有機的でとてもキレイ。背景はもちろんキレイに描かれてるけど、昨今の絵と比べて抽象的な感じにぬくもりと深い味わさがある。
いい意味で明るすぎない、心落ち着く色味。レコードで音楽を聴いてるようなあったかさが絵に出ていた。
また、絵については同じ映画館で新海誠監督の「すずめの戸締まり」を観たので、どうしても比較する自分がいる。
新海監督作品は線がシャープで青(水、空、宇宙)と白(光)がキレイな絵で細部まで非常に描いてるけど、それとは真逆な感じだと思った。
ぬくもりのあるアナログ絵を贅沢に2時間近く味わえるうえに、様々な時代を乗り越えて80年以上生きた人が作れる深みのある物語。
なんだろう……80年代シティポップやディスコチューンの流行を肌で感じた人が作る空気を、今の若手が100%再現できないことに近いかな。
もうこんなの味わうことがこの先はできない。
ラーメンで例えるなら具はスープが見えないぐらいにチャーシューや野菜、メンマ、煮卵などが全て山盛り超マシマシ、麺はコシがめちゃめちゃある極太麺、スープが液体というよりドロドロとしたなにかような、超濃厚とんこつラーメン。
新海監督をラーメンで例えるなら、具材は全て入っているけど、透き通ったスープから細い麺がしっかり見えている塩ラーメンかな(伝われ)
さて、今一度「君たちはどう生きるか」を観に行きたいと思ってる人へ問いたい。
あなたは「宮崎駿の原液」を味わう覚悟があるだろうか、おそらく最後であろう宮崎駿の遺言を。行くのであれば、しっかりとその目で焼きつけよ。以上。
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