ワインレッドの髪

これまで、今まで一度も髪を染めたことがなかった。

物心ついた頃は明るいブラウン、小学校高学年ぐらいからダークブラウンになっていきクセが出始める。

コンプレックスを抱えた私は定期的にストレートパーマをするようになった。薬液でわずかに髪色が明るくなるらしいけど、それを感じたことはない。

完全に天然物のダークブラウン。クセ毛で木綿のように傷みやすいのは嫌いだけど、この色はすごく気に入っていて色を入れる気には全然なれなかった。

……が、久しぶりに会った妹に開口一番

「お姉ちゃん、マジで髪染めた方がいい。」と言われ、改めて鏡を見てみると自分でもドン引きするぐらいひどいことになってた。

ここ1,2ヶ月は嵐の中にいるぐらい日常が目まぐるしく忙しいから全然意識してなかったけど……これはたしかにヤバい。完全に白色が目立ってる。。。

これを言われたのが奇遇にも美容室の予約の2時間前。電話をして慌ててカラーの予約をいれたら「少しかかるけどそれでもいいなら大丈夫」とOKしてくれた。とてもすごく感謝。

そして……やるならワインレッド一択。

ころころと髪の毛を染める妹を見てて一番赤系が似合ってたからだ。

地毛のダークブラウンをすごく気に入ってると美容師さんに何度も話していたからか、上手い具合に地毛に添える程度の色が入った。

赤、青、黒、金と染めまくってる妹を見ててがっつり染まるのがヘアカラーと思うようになったのかわからないけど、私はこれぐらいでいいかな。

なにより、髪に光を当てると地毛が色づいて楽しい。どこか寂しさを感じてしまうけど……自分自身の髪色で全く見たことがない、深みのある赤が見える。1週間経つともう少し髪色が出てくるらしいからすごくワクワクしてる。

同時に、来週ライブを観に行くけど、行きつけの美容室に帰りに絶対お土産を買うぞと心に固く誓った。

そして、帰りに車で聴いたのはもちろんこの曲。

髪色はピンクじゃなくてワインレッドだけど……この曲は髪染めてから聴くとよりいっそう気分がアガるなぁ。旅とライブ前のワクワク感、倍増。

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