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背徳の薔薇『背徳之狂宴"壱零"』東京公演配信ライブレポ





ヴィジュアル系アカペラグループ『背徳の薔薇』の10周年記念ライブ千秋楽公演『背徳之狂宴"壱零"』を配信で観ました……が、超圧倒された。




はっきりいってアカペラのクオリティが異次元。レベチ過ぎる。




コーラスアレンジが超絶かっこいいうえに、ドラムやベースにいたっては本当に人の声から発せられた音なんですか……?という衝撃。



ドラムとベース、ガチのマジで全曲人間離れしてる。



タクヤ有限さん、ジェシータクさんはマイクの下にスモールライトで小さくしたドラマーとベーシストがいるんじゃないかと思うぐらいヤバい。もはや口から生楽器。



……これ以上書くと止まらなくなるので、前置きはここまで。約5000文字という長文ですが、お付き合いいただけたら嬉しいです。




(※以下敬称略)





ベジティジュンの「東京!!!」というシャウトから"Rusty Nail"がはじまる。非常に厚みのあるハーモニーに包まれたリードで、この一曲目からアガるナンバー。もう最初からクライマックス。


間奏になるとベジティジュンがエレキギターをかき鳴らす。アカペラ加えてエレキギターまで出てくるステージだなんてそんなのきいてない。すごいよ……すごい。



"SPEED FREAKS BABY ROCKET DIVE!!"



突き抜けるようなハーモニーに勢いのあるタクヤ有限のボイパが続いて2曲目の"ROCKET DIVE"へ。チェリーケンから始まるリードボーカルのバトンリレーでメンバーの歌声を堪能できるナンバー。間奏では引き続きベジティジュンがギターの音色が観客を魅了する。



曲が終わるとグッズのポキポキライトの販売が始まる。

観客席にメンバーが向かい販売していくが、公式グッズが完売し急遽準備したものであるため1本100円という破格値。支払いは帰りに物販で払うという形に。


「いい?ウチ、基本的に性善説に基づいてバンドやってるんで。悪い人いないよね?」


というベジティジュンの一言とともに販売開始。途中でポキポキライトどころかTシャツやタオルまで販売することに。メンバーとファンへの信頼関係があるからこそできること。ファンとの深い絆を感じた。



ポキポキライトの販売が終わり会場のキラキラが増えると『メープルガンマン』が始まる。

チェリーケンやジェラシーミキヤの低音のリードが勢いよくスピーディーに駆け巡り、かつビートとベースがアグレッシブ。

なのに後ろで「Fu....」とコーラスしているベジティジュンの声が心地よく耳に入ってくる。いい意味で脳がバグる。



ここで一度MC。ライブ当日、12月10日は荻野目洋子さんの誕生日という話や、観客に今回のツアーに参加した回数を質問していく。


また、ベジティジュンが「ヴィジュアル系とはどういうものなのか」と説明するようにチェリーケンに頼むと……

「そいつはぁ、最近あのー……ニューヨークの……弁護士に登録されんだよねぇ」と、小室圭さんの話をする。何故か突然の小室圭ネタを披露した。





MCが明けると始まったのは、ハモネプの決勝で披露した2曲(勝手にしやがれ、星空のディスタンス)のメドレー。

『紅』をマッシュアップしてねじ込むアレンジには痺れる。途中にハプニングが起こってしまうものの、それをはねのけるぐらいのパフォーマンスを披露する。


曲が終わると「ハモネプさんがプロ・アマ問わずで応募を募集してるからに資料を送った」という話を挟んで、次曲である『妄想日記』のコールアンドレスポンスの説明が入る。


『妄想日記』はコーラス陣がキレイだった。特に、下からリードボーカルをなぞるように聴こえる低音コーラスと、すごく存在感のある高音コーラスどちらも気持ちよく耳に入ってくる。

途中、曲が止まると「ベジ様!」という黄色い声が飛び交う。「男の太いの聴きたい」と言うと低い声で「ベジ様!」返ってくる。


メンバーが左右にステージを歩くと、それに合わせて客席が左右に揺れていく。終盤には歌声も聴こえて一体感を感じた。



曲が終わり拍手のあと、静まり返った会場に「ずっと眺めていた 遠く幼い頃から……」と、ベジティジュンのハイトーンボイスが響き渡り、"HONEY"が始まるのだが。






こんなのずるすぎて語彙力飛ぶよ……(このあと「あの場所が読ん゛でいる」って荒ぶるのが、またいいんだよなぁ。)



そしてGLAYの『誘惑』。90年代邦楽黄金期の定番が続くの熱すぎる。ギターの部分をコーラスが担うのだがかっこいいし、ハーモニーが枝分かれしていく感じはアカペラならではのよさ。


サビ前、ダークネスヤスの「タ゛ケ゛コ゛プ゛タ゛ー」「ひき゛肉です゛!」がめちゃくちゃ面白いwwww

柔らかい美声で色白イケメンとのギャップが大きすぎて4日経っても余裕で耳に焼き付いてる←



3曲続けたあとのMCでは、これまでの背徳の薔薇の衣装と写真を振り返ることに。

大学の教場でiPhoneを使って撮った写真から始まり、これまでの10年を振り返り辿っていき、最後に客席を歩き10周年記念新衣装のお披露目ファッションショーを開催。(なんと総額100万!)



ファッションショーの後は『女々しくて』

ファイナルだからアゲアゲなアレンジいこうと始まったものの、おしゃれなアレンジに変更。そういう不意打ちずるい。


ビートを変えてゆったりとした、とてもおしゃれなアレンジ。そのうえ、ベジティジュンの『でもかまわない』『きみといたいから』の部分は必聴。

荒ぶる歌声とファルセット堪能できる。ハイトーンの張った声とは違い、ソフトですっと耳に入ってくるのマジで鳥肌立つ。




あと、ここ最高にキラキラしてる。ダークネスヤスという名前なのに暗がりの会場でもわかるぐらいの、眩しい笑顔(それがすごくいい。)



そして、ベジティジュンが友人のJぺいの自慢話をすると、それを聞きたくないからとチェリーケンが実家のお母さんが持ってきたブランケットで突然が寝る……!?



え、そんな展開あるんですか?



頭の中が???まみれになっているとそのままステージが暗転。チェリーケンがリードで歌う『月下の夜想曲』が始まる。

マスクをした中世の貴族を思わせるような姿に、艷やかですっと耳に入るキレのある声が気持ちいい。しばし、彼が憧れる世界の夢へと誘われた。




続いての曲"HOWEVER"に入る前のMCでは、小学生ぶりに鍵盤ハーモニカをやるという話になり……

【※以下、ジェシータク=タク、ジェラシーミキヤ=ミキヤ、ダークネスヤス=ヤス】


タク「鍵盤ハーモニカを小学生ぶりにやるんだよ」

ミキヤ「かわいいね」(会場が黄色い声で染まる)

タク「でしょう?」

ヤス「え、俺もやろうかな?かわいいって言われたいんだけど」

タク「やる?やる?」

ヤス「人による?」(さらに黄色い声が飛び交う)


『女々しくて』で見せたあの笑顔がかわいいのに、「かわいいって言われたい」ってそれずるい。(これ書き起こしたかった。)


HOWEVERはアコギと鍵盤ハーモニカというセンチメンタルなイントロからはじまり、メンバーがどんどんリードボーカルを繋いでいく。


ベースのジェシータクの歌声が素敵。2番でハーモニーが被ったりしつつ、サビで全員が歌うのはグッときた。


そしてなにより……最後のベジティジュンのファルセットになっても勢いが落ちない感じが美しすぎて、ホント鳥肌立つ。(大事なことなので2回)


次の曲は"ENDLESS RAIN"。泣けるバラードが2曲続く。しっとりとしたジェラシーミキヤの歌声からはじまり、分かれたり、揃ったりを繰り返すハーモニーがすごくキレイで、心にくるものがあった。



終盤戦前に一度MCを挟むが、グッズの一つであるアクリルスタンドの売上の話に。完売のメンバーと残ってる人の残数の発表がありました。(この結果は書き残しません。)


イジメ、ダメ、ゼッタイは難易度が高いコールアンドレスポンスだが、しっかり合わせて客席からペンライトが動くのが見えて、一体感を感じた。


ジェラシーミキヤが客席に向けて手を狐にしてファンとあわせてたが、ファンサの鑑過ぎる。優しいしその風景がすごく美しかった。



「今回のバチェラーは……」



と、いうナレーションとともに5代目バチェラーダークネスヤスが登場。ここは彼の独壇場。

「本気でやってくださいね?投げたりしたらダメですよ?」と、一輪の赤いローズを手渡され、歌う曲は"Black Cherry"。


序盤はマイクスタンド持つ手の色気がすごい。さっきの『かわいいのに「かわいいって言われたい」って言ってる人』と同一人物ですか……?


歌声はすごくソフトだけど時折荒ぶる感じがしっかり顔を出すのがかっこいい。

(しかし……客席に降りてるときに「結婚しようぜ」って言われた人、生きているのだろうか。)



そして"ROSEIR"がかかる。

冒頭からジェラシーミキヤの歌声の低くて色気とキレがある声が素敵。サビの「揺れて揺れて」で歌声が揃って一気に厚みが出るところはグッとくる。

間奏のジェシータクの英詞とそこからギターを弾くベジティジュンがかっこよかった。



ラストナンバーは紅。「10年かけても、まともにリードボーカル歌えなかったんで皆も一緒に歌ってください」と名曲に全力で臨む。

「紅だああああああっっっっっっっ!!!!!!!!!」とベジティジュンが思い切り声を張り上げる。


低く鋭い芯のあるチェリーケンの歌声から始まり、燃え尽きてもいいぐらいの熱唱。なにより、こんなアグレッシブなベースラインとボイスパーカッション、人間ができてるなんて……驚愕するばかり。

終盤では観客も一緒に大合唱。圧巻のラストだった。




ベジティジュンのタイトルコールのシャウトが始まる数秒前。個人的にこれを載せたかった。



アンコールはベジティジュンが作った背徳の薔薇の10年の歩みをたどる映像から始まる。BGMは"ENDLESS RAIN"のアカペラバージョン。

映像が終わると、MCでライブに携わった方々を紹介し、メンバーがそれぞれ一言ずつコメントをしていく。



アンコール1曲目は『みかんのうた』

この曲……サビでところどころベースが思いっきり歌ってる気がする。

歌詞が聴こえるんだ、気のせいなのか誰か教えてくれないか……ジェシータクすごすぎるよ。そしてTAKUYA有限のボイパソロがめちゃめちゃかっこいい。

終盤の繰り返す「みかん、みかん、みかん」のコールアンドレスポンスは画面越しでも熱気が伝わってるような熱さだった。



ラストは"ROCKET DIVE"。ブレなく揃うハーモニーが名残惜しさがすごく伝わってくるパフォーマンスだった。歌声に力強さを感じたり、キレが増していたり、やや声が震えていたり。


それでも今、このステージをひたすらに輝き続ける。そんな6人の姿がエモすぎて心に焼き付いた。


 


ライブレポは以上となってます。




これから先も末永く背徳の薔薇が続いていきますように。

来年、ハモネプに通って沖縄からその勇姿をみることができますように。




背徳之狂宴"壱零"【東京】のセットリストはこちらから↓








最後に。

アンコールMCでベジティジュンさんが名前を紹介してた背徳の薔薇10周年に携わった人を読み上げてましたが、そちらを書き起こして残して終わります。



ピアノ:なめちゃん(ウルトラ寿司ふぁいやー)

アカペラアレンジ制作:ポム、まーびろ、せいご、バラッチ(Nagi Lane)

10周年mix:Shimo-Ren

編集(ラルクメドレー):ちひろ

カメラマン:ひさのともひろ 

メイク(大阪ツアーまで):我那覇さん

メイク(ソラマチ、東京メイク):山路さん


照明(東京公演):せきあやか

機材、スタジオ、配信mix:翼(ウルトラ寿司ふぁいやードラム)


PA:工藤 優

スタイリスト:minako yoshihara



🌹背徳の薔薇

Lead Voval:Vegety Jun

1st Chorus:Cherry Ken

2nd Chorus:Darkness Yasu

3rd Chorus:Jealousy Mikiya

Bass:Jesse Taku

Drum:TAKUYA有限

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