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細かすぎて伝わらないKO-HEYさんの好きなドラムの音紹介。その3



本日4月6日はSkoop On Somebodyのドラム、KO-HEYさんのお誕生日です。KO-HEYさん54歳のお誕生日おめでとうございます。


今回で3回目になりました、細かすぎて伝わらないKO-HEYさんのドラムの好きな音紹介。今回はアルバム"1997"の楽曲の中から4曲紹介します。


じっくり聴き込んだからこそ語れる、どこまでもマニアックなドラムの解説です。ドラムの音はいいぞ。



過去のシリーズもよろしくお願いします。





それでは行きますか!










1曲目:LOVIN' YOUの2番Bメロ【2:06~2:24】


「旅立ちの準備はいいかい」の後ろで、オープンハイハットとキックが若干強めで一緒に2回連続で鳴ります。まず、ここのアクセントに「おおっ!!」っとなる。

そして「二人が誓うと」の部分では2回だけ一瞬ハイハット開けてすぐ締めるんですよ。息を殺すような感じで。その感じにドキッとする。

(2回目はちょっとわかりづらいかも。)


これは勝手な妄想なんですが、最初のオープンハイハットとキックは2連続、2人で旅立つ覚悟が決まったんだ、そして一瞬だけ開けるハイハットはこっそり出ていくために2人は息を潜めてるんだ……なんて勝手に想像してニヤけてます。情景が浮かぶ音。







2曲目:GOOD TIMEの最後のサビ【3:03~3:21】


ここは一言でいうなら二部構成のハイハット祭り。

まとめて書くとエグい文字量で読みづらいので、二部構成でお届けします。



まず前半がタタッ、タタッと叩くスネアから始まりです。そこから……


畳み掛けるような勢いがあるハイハット→余韻が残るオープンハイハットのアクセント1回→ハイハットの細かいビート→2回軽いアクセントが入るハイハット



ここで一度、タッタタと叩くスネアを挟みます。(TAKEさんの歌でいうと「過去未来」のところ)

そして後半が……


スネアの途中からオープンハイハット→さらにオープンハイハット→ツタツタというアクセントが効いたオープンハイハット→余韻が残るオープンハイハット→オープンハイハット&スネアで締める。



これをノンストップでやるんです。繊細かつ巧みなスティック使いがとてもいい。


しかも、ここはそれだけではなく、アクセントの効いたキックもいいんです。OvallのShingo Suzukiさんのベース(特に横に広がる音)と息ピッタリ揃っている音とかマジでアガる。


ハイハット祭りにくわえて低音のコンビネーション。これぞお耳がハッピーになれるセット。






3曲目:青空の2回目の間奏の最後【2:49〜3:02】


1997のレビューではKO-ICHIROさんがずっとドラマチックなピアノを弾いてるから全集中で聴いてほしいと書きましたが、ここだけはKO-HEYさんのドラムもめちゃめちゃいいので聴いてほしい。



シンバルのリズムに少し開けたオープンハイハットが顔を出してくる→スネア→タタタ(ツツ)タ(ツ)タッタタタン→シンバル→スネアとハイハット(※オープンクローズどっちもある)→タム



「タタタ(ツツ)タ(ツ)タッタタタン」のよさを渋谷のスクランブル交差点で拡声器片手に大声で布教したい。

()でくくったところは強く叩いてるハイハットですが、キックと縦が綺麗に揃っていて心にクリティカルヒット。会心の一撃ならぬ三撃。



その後もスネアとオープン・クローズどっちも使ってるハイハットを組み合わせたビートに、勢い良く流れるタムで最後のサビに繋いでいく。率直に言って超聴き惚れる。





4曲目:SUPER SHININGの間奏明け【3:25~3:42】


ここ聴きどころだらけで、思わずよだれ出そうになるんですよ←

例えるなら300%インスタ映えする5つ星ホテルのレストランのコース料理。超盛りだくさんかつ美しくて美味しい。投稿したらめっちゃバズるやつ。


長く細かくなりますが、頑張ってついてきてくださいね。



さてこの部分。スネアの連打から始まり


「いつかじゃなくてすぐに」では、(キック→スネア→キック→シンバル)の流れを3回繰り返します。()でくくったビート、これが基本になってます。


「きっとじゃなくてすぐに」は、(キック→タム→キック→シンバル)(キック→スネア→キック→シンバル)(キック→スネア→キック→シンバル)に変化します。最初に1度だけタムを不意打ちで入れる。この不意打ちが超気持ちいい。


そこに一度スネアの連打を挟んで


「またねじゃなくてすぐに」では(キック→スネア→キック→シンバル→オープンハイハット→キック→シンバル)となります。スネアの代わりにオープンハイハットが入る。さらに不意打ち入れるのズルい。



この流れのあるパートに加えて


「見つめて」の前に聴こえる半開のハイハット2回の絶妙な間。

「super shining in front of you!」の間のスネアのリズムと流れてるようなタムの音からの最後のサビへとつながる。最高。



この17秒間は1997の全トラックで1番気持ちいいドラムの音です。

最初聴いたときは、KO-HEYさんの手が胸元にきて身体をすり抜けて、心を掴んで思いっきり引き抜いたのかと思った。




 

以上の4曲でした!

ぜひともサブスクやCDプレーヤーの再生時間を見ながら、じっくり聴いてみてくださいね。


今回は非常に濃厚でしたが、伝わっていたら嬉しいです。ドラムの音はいいぞ(大事なことなので2回)



改めて、KO-HEYさんお誕生日おめでとうございます。1997のドラムプレイ本当に最高でした(*゚∀゚)=3

あと、音楽の解説が非常にわかりやすいです。ラジオ聴いてていつも思います。楽しいし、とっても勉強になります!


KO-HEYさんにとって素敵な1年になりますように。



ここでお知らせ。Skoop On Somebodyは4月18日からComing 2 you 2023ツアーが始まります。

生のKO-HEYさんのドラムは格別ですよ?とにかく音楽が大好き過ぎるのが伝わります。詳しくはこちらから


 

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