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【センサカ】THE FIRST TAKEの舞台裏

FM宝塚で毎月第1・第2土曜日18:00から放送中の『MUSICFLAVOR センリの道もサカセから』の「KO-HEYのちょっと聞いて!」のコーナーの一部を文字起こしました。


今回は2022年12月の放送回で語られたTHE FIRST TAKEにSkoop on somebodyが出演した際の裏側のエピソードです。

※以下敬称略。

THE FIRST TAKE=いっかいこっきり

KO-HEY:えー、THE FIRST TAKEというからには、一回だけです。


文美:そうですね。


KO-HEY:はい。


文美:1回目のTAKE。


KO-HEY:もう圧倒的にたとえば失敗するとか、っていうのは失敗したまま流さないと思います。例えば歌詞間違えるとかめちゃくちゃ演奏が変なっちゃうとか。


文美:うん。


KO-HEY:だから、さすがプロなんですよ、やっぱりみんな。


文美:うん。


KO-HEY:過去の映像見ても。要はそういうことがあればそらもう流石にもう一回となるでしょうけど。


文美:はいはいはい。


KO-HEY:基本的にはやっぱりいっかいこっきりです。当たり前ですけど。


文美:でも、いっかいこっきりだからこの、あの緊張感とかがー


KO-HEY:そう。


文美:あるんですよね。


KO-HEY:そう。


文美:で、そこから生まれる、なんかこう、なんていうんですか、ケミストリー的なものが醍醐味ですよね。


KO-HEY:そう。削るから。


文美:うんうんうん。


KO-HEY:だからねぇ、すごい緊張感のある現場ですよ。ある種ピリピリしてるなぁ。ハッキリ言うと。


文美:まず、オファーがくるわけでしょ?


KO-HEY:うん。「やりませんか?」と


文美:「じゃあ、なにしようかな?」ってなるわけでしょ?




今の僕らのSha la laをやる。という。


KO-HEY:うん。ただね、なんかやっぱりもう25周年でね、やっぱり、なんでSha la laにしたかっていうと、やっぱ、この曲で知ってもらってるんだよね。


文美:うーーーんうんうんうん。


KO-HEY:いっぱいのひとに。で、なんていうのかな、そこでたとえば新曲やるとかさ、


文美:うん。


KO-HEY:他の過去の曲やるとか、なんかもう全然選択肢になかったですよね。


文美:あ、もうじゃあもう皆満場一致みたいな。


KO-HEY:3人でこうやって戻ってこさせてもらって、今の僕らのSha la laをやる。という。


文美:あー、でも、どうなん?やっぱりこう今まで散々やってきたわけでしょ?みんなで一緒に。Sha la laってやってきて。


KO-HEY:そうっすね。


文美:で、まぁちょっと間が空いたけど、また今やり始めて。


KO-HEY:うん。


文美:で、今まで何っ回もやってきてたけど、やっぱりそことTHE FIRST TAKEはやっぱり違う?


KO-HEY:全然違う。


文美:ああそう。


KO-HEY:だから、前も僕番組でいったのかわかんないですけど、「ホンマやなぁ」と、思って歌ってるんですよ。


文美:(笑)


KO-HEY:その歌詞の内容を。「ホンマやなぁ」って


文美:うんうん(笑)


KO-HEY:それを沁みいって、やれる年になったわけですよね。25年間って。


文美:はいはいはい。


KO-HEY:そりゃもう離れてたとき、の俺、とか。戻ってきてこうやってまた1年間こうね、やらしてもらってる。ちょうどもう1年ですよね。


文美:うん。


KO-HEY:やってる俺とかなんか、そんなん思ったときに「はぁ……ホンマやなぁ」って(笑)


文美:(笑)




僕は緊張しなかったです。

KO-HEY:ものすごく新鮮にやってるなかの緊張感を求められるアレなんですけど、実は僕は緊張しなかったんです。


文美:あっ、そうなんや!


KO-HEY:だから「ちゃんと歌わなアカンな」というところでも一生懸命にはやってるんですけど、


文美:うんうんうん。


KO-HEY:なんか変な緊張して、なんか終わった途端どっと疲れとかはもう無いんですよ。


文美:ふーん。


KO-HEY:もうなんか楽しいだけなんですよやっぱこれも。


文美:へぇ〜(驚)


KO-HEY:だからなんていうの、昔やったらなんかもう「命取られるんちゃうか」思うぐらいのまでの緊張感でやってたんですけど、


文美:うんうんうん。


KO-HEY:そんなわけ無いから。そんなはずないから。


文美:まあね。そらそうや。


KO-HEY:やっぱり、これはスタッフの方とかの推薦もあると思います。あのそういう人達の顔がやっぱそこにもあるでしょ現場にも。


文美:はい、はい。


KO-HEY:で、当然出来上がったら今こうやってご覧になって。


文美:うん。


KO-HEY:見ていただく方の顔もあるでしょ?ファンの方も。


文美:うんうんうん。


KO-HEY:そんな人の顔を浮かんだときに「なんか緊張するって知らんがな」って話でしょう?もう、そんなことよりもあの「感動させてくれよ」って俺やったら思う。人のことに対してのね。


文美:ああ、その「やってる人に対して」ってこと?


KO-HEY:そう。たとえば結婚式で「いきなりご挨拶お願いできますか?」って言って、緊張して、一生懸命例えばそれが拙い言葉であれ、新郎新婦に対して挨拶してる姿っていうのは、その拙さも含めて感動。


文美:ああそうですね!


KO-HEY:ところが我々みたいな25年もやってる人間が、「いやもう緊張してしまいましてですね……」みたいな。


文美:うん。


KO-HEY:流石にごめん、REJOINで戻ったときの1発目のコンサートはもうホンマに緊張してましたけど、


文美:はい、はい、はい。


KO-HEY:「もうそんなんいる?」と思って。そんなこと誰も求めてないよなって。



楽しみたいし、楽しんでほしい

文美:いや求めてなくても、例えば「失敗したらどうしよう」とか、あのTHE FIRST TAKEのあの空気感。


KO-HEY:めちゃくちゃ緊張感ありますよ!


文美:でしょう?画面越しで見ている我々でさえ、空気感がなんか「ピンッ」と張っているような感じの場面じゃないですか?


KO-HEY:それがちょっと何割かは売りでもありますよね


文美:それの中に入って、ついつい巻き込まれてしまうっていう。っていうのはないのかなって


KO-HEY:もういや、それが、昔はあったのがもう今全く無いんですよ


文美:なにそれ年の功かね?


KO-HEY:いやなんかそれよりも「楽しみたいし、楽しんでほしい」んですよ。


文美:うーん、うん。


KO-HEY:だからその、スタッフのことを思ったらスタッフに「うわーやっぱり、これ、この企画頑張って成立させてよかったな」って思ってほしいし「流石やな」って思ってほしいんですよ。


文美:いや、(なにかを言いかけようとする)


KO-HEY:だからそっちのほうがもう圧倒的に自分の緊張より勝ってて、だから「緊張すること=もうちょっと俺の中ではなにをしらんわそんなんもん」って自分で自分に思うもん。


文美:でもねえ、なんか。


KO-HEY:だから、緊張しかけるとホンマに自分で言う「知らんがなお前って」




お弁当がシュウマイ弁当ってのがあるんです

文美:いやでも多分ねこれ、私…多分聞いてくださってる方でも私の気持ちわかってくれてる人おると思うんですけど


KO-HEY:いやそうやと思うよ


文美:いや、多分そうなんですね。


KO-HEY:めちゃくちゃ緊張するような場所よ。


文美:そう。だからKO-HEYさんが言ってることもめっちゃわかるねんけど、でも、だからといって緊張しないわけにはいかんやろぐらいの感じの雰囲気やなって思って


KO-HEY:そうそう、いやだからホンマにそういう場所なんですよ。すごいよ?


文美:そこで緊……うんうん(KO-HEYさんに圧倒される)


KO-HEY:そういう話をするならばすっっっごいあの、ピリッとした現場です。


文美:うんうんうん


KO-HEY:お弁当でシュウマイ弁当ってのがあるんです。


文美:はいはいはいはい


KO-HEY:そのビジュアルと食べてる瞬間ぐらいちゃう?


文美:(爆笑)


スタッフらしき声:(笑)


KO-HEY:なんかなごんでんの。みんなでわーって。


文美:うんうん。


KO-HEY:でももうそんな何回もできるわけじゃあないし。まぁ音合わせ1回して


文美:うん


KO-HEY:「じゃあ本番行きますか」っていう。衣装着替えてっていう世界なんで。


文美:うん。




感…謝してんねん、俺。


KO-HEY:もうーなんにも、ね。修正もクソもなんにもないもちろんないわけで。だから「めちゃくちゃピリピリすんなこれ」って。


文美:うんうん。


KO-HEY:その、ピリピリも楽しかってん俺は。


文美:いやもうだからぁ、


KO-HEY:めちゃくちゃ皆真剣やんって思って。


文美:なんかもう私も早くその域に行きたいわ。


KO-HEY:いやだから楽しいわー……って思って。


文美:どうやったら行ける?


KO-HEY:だから、それは、ごめん、ものすごっい綺麗事みたいに聞こえるかもわかれへんけど、


文美:うん。


KO-HEY:感…謝してんねん俺。あの、要はその、


文美:(笑)。私もしとるわ!


KO-HEY:いや、そのね。


文美:あははは(笑)


KO-HEY:なんていうの、あのーホンマに、その、スタッフの方もそうやしファンの方にもそうやし、メンバーにも、もちろんそうやし。


文美:うん。


KO-HEY:感謝してて、自分の役割がもうはっきりしてるから。ええタイコ叩いてええコーラスして、楽しそうにやって、音楽を奏でると。


文美:うん。


KO-HEY:それもライブのときもそうやねんけど。普通のね、通常の。


文美:うん。うん。うん。


KO-HEY:楽しくやる。俺の役割。で、聴いてくれる人をもうハッピーな気分にさせる。みたいな。もうそれしかないねん今。




ちゃんとせなあかんっていうのは…

文美:すごいな〜。なんかもうその、でも感謝はしてるけどさ、まだでも私はやっぱりまだまだ甘いなって思うのは、緊張してしまったりとかするんやろなって。


KO-HEY:いやそれと、やっぱりホンマに自分がこう持ってる力ってあるじゃないですか。


文美:うんうんうん。


KO-HEY:で、それをちゃんと出したらええだけやということがわかったんですね。わかってんねん頭では。


文美:うんうん。頭ではわかってる。


KO-HEY:せやけど、ちゃんとせなあかんっていうのは、自分のいつもどおりよりもでけへんねん。


文美:うんうんうん。


KO-HEY:その緊張が。


文美:はいはい。


KO-HEY:本番いつも通りやったらもっとええ感じやのにっていう。


文美:うん。うん。


KO-HEY:「なんでいつもどおりできへんかったんやろ」ってあとで悩んだりとかあるやんか。


文美:あるね。あのゴルフで素振りめっちゃうまいのに


KO-HEY:そうそうだからおんなじおんなじ!!


文美:うんうんうん。


KO-HEY:で、そのなんかかまえて急に、最初のティーグラウンドであんな緊張すんねんしょーもない。


文美:(笑)。地面バーンッ打ったりとかね。


KO-HEY:そんなんもういつもアホみたいに打ちっぱなしんときみたいな気分でじゃあやったらええねんって思うねんけど。


文美:うんうんうん。


KO-HEY:人間ってそうならないじゃないですか。


文美:ならへんならへん。




今の3人をあの丸裸見て頂いてるだけですスーツ着てるだけです

KO-HEY:だから、いつもどおりでええよって思ってるから。ほいで、もうそんな難しいことしようとも思ってないから。


文美:はぁ〜。


KO-HEY:いやほんまそれだけのことなんですよ。もう昔はやっぱり、ちょっとええとこみせなあかんなとか。


文美:うん。


KO-HEY:ここでこんな感じでやってっていうて、自分もこう持っているもん以上のもんをやろうと


文美:うんうん


KO-HEY:そこで。どっかしてしまうから、力むよね?


文美:うん。


KO-HEY:もうそれが変な緊張なるやん。だから「いつもどおりにやろう」って思ってるだけなんですよ


文美:いや、まぁ、なんかね。


KO-HEY:それはもうちょっと半世紀生きてきたからかもわからへんな。


文美:(笑)。いやなんかそこに行き切るまでがんばっていきたいなと、私すごい思いながらしみじみなんか居酒屋で飲んでる気分になってきたわ。


KO-HEY:いやいい。


文美:(笑)ほんとにぃねぇ(笑)


KO-HEY:なので、そのTHE FIRST TAKEは今できることをやってるだけですっていう。今の3人をあの丸裸見て頂いてるだけですスーツ着てるだけですということですね。


文美:まぁなんか今の今までTHE FIRST TAKEもうみなさんご覧になってると思いますけれども、今の話をきいて、もう一度、では、


KO-HEY:見てください!


文美:はい見てください!


KO-HEY:もう本当に楽しくやって「一生懸命ピッチだけ外さんようにがんばろう」とか思ってるだけなんで。


文美:(笑)


KO-HEY:あの「ああ、嫌やなこれ、変な音出てもうたとかってなんの嫌やな」って思ってやってただけで、いつもどおりにっていう。一生懸命やっております。


文美:シュウマイ弁当食べたんやって思いながらね。


KO-HEY:はい。


文美:もっかい見ていただければって思います。


KO-HEY:えー、美味しかったです。


文美:はい!


 

【お知らせ】

今回から記事に見出しを入れたりして、読みやすいものにしました。前回のセンサカ書き起こしも同様に修正を加えたので、読みやすくなってます。



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