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山下達郎"Live Performance2023"ライブレポ


11月6日(月)、母と2人で山下達郎さんのライブを観に行きました。


会場は沖縄市民会館大ホール。幼稚園の頃の発表会があったり、子供の頃はミュージカルを観に行ったり、そして中学生の頃は吹奏楽部の定期演奏会の会場でもある。

私にとって『ライブ=県外まで観に行くもの』なので、見慣れた会場で、あの達郎さんがライブをするのは嬉しいかつ不思議な感じだった。




「一度は山下達郎さんのライブを観たほうがいい。音の作りが本当にすごい」




去年、Skoop On Somebodyがラジオでそう話していたことがあって、ずっと行ってみたいと思ってたんです。

実際、リリースされてる音源はどれも頭ひとつどころかふたつどころか、桁違いに音がいい。音に非常にこだわった素敵な曲ばかり。



母にこの話をしつつ、達郎さんのライブが沖縄であると話をすると「行ってみたい」と。

「11月のライブだから、チケットが当たったら少し早いけど誕生日プレゼントにするから一緒に観に行こうよ」と、いうことになり申し込んだら……当たったんです。(ちなみに母の誕生日は12月。)



しかも発券したらびっくり、2列。

発券時「2列目!?」と思ったけど、沖縄市民会館は手前からイ、ロ、ハ、1、2……と続くので、5番目。それでも超近いし、上手側なのでばっちりステージに入るところから見えるという。奇跡。



今年、達郎さんは『"RCA/AIR YEARS")』と題して、70〜80年代のRCA/AIRレーベル時代の復刻版レコード・カセットをリリースしたので、セットリストはそこからの選曲が中心。


まさに母親が青春を過ごした頃の曲ばかりが入っており「知ってる曲ばかりですごく嬉しかった」と、CDを聴きながら喜んで話してます。

今までいろいろな誕生日プレゼントを渡したけど、これ以上の誕生日プレゼントは後にも先にも渡せそうにない。



母の誕生祝いも兼ねていたので、とにかく母娘2人で楽しもうと思い、メモもなんにも持っていってないですし、MCとかもうろ覚えです。

セットリストは他所のサイトでチェックしつつ、そのまま感じたことや覚えてる限りのコトを書きました。


これを『ライブレポ』と称していいのか迷いましたが……お付き合いいただけたら嬉しいです。







1曲目の"SPARKLE"のギターの音から、非常に心地いい。

観客を引っ張るような力強い歌声とファルセットにヤラれた。サビの「放ちながら」の一番高い声ではぶわっと鳥肌が立った。


"LOVELAND, ISLAND"は人が奏でる音のグルーヴってやっぱり最高。それに尽きる。

サポートにギター、ベース、キーボード2人、サックス、コーラス3人、そして達郎さんなので9人。達郎さんのリズムギターが気持ちよかったです。


"DOUGHNUT SONG"では色々な思い出が頭の中を駆け巡った。

幼い頃は毎週ミスドに行くぐらいミスドっ子であり、会場が子供の頃から何度も行ってる場所なのもあって、初めて生で聴いてすごく感動した。

(ちなみに、この記事の一部はミスドで書きました。ホットカフェラテおいしい。)



また、母が一番聴きたいと話していた「潮騒(THE WHISPERING SEA)」も聴けました。

潮騒のイントロが聴こえた瞬間、私の服の袖を母がギュッと握ったとき、少し手が震えていたのと、「聴いていて涙が出た」とライブ終了後に穏やかな声で話したのは忘れられません。


そして、クリスマス・イブ。

ライブ当日は夏日。開場を待ってるときはうっすら汗をかいてしまう暑さ。だが吸い込まれるようイントロには冬を感じたし、特に間奏開けの最初の「まだ消え残る 君への想い」という達郎さんの歌声にグッと心を掴まれた。



一番すごいと思ったのが、終盤のディスコで流れていた楽曲のメドレー。(SILENT SCREAMER、BOMBER、LET'S DANCE BABY、愛を描いて-Let's Kiss the Sun-)

平成生まれの私が生まれる前の、現代には失われてしまった音楽の気持ちよさ。聴いてて身体が自然と動く高揚感を非常に感じることができた。



それに……なんといっても、まさかBOMBERが聴けるとは思わなかったので非常に嬉しかった。



冒頭にも書いたSkoop On SomebodyのラジオでKO-HEYさんが好きな曲としてあげていて、当時のコト(大阪のディスコでかかってた)も話してました。


達郎さんは大阪のディスコでのBOMBERのヒット、あれがなかったら音楽業界の裏側の人(作編曲家、スタジオコーラス、A&R)になっていたかもしれない、運命を分けた曲と話してた。(このシンクロする感じにもすごくワクワクした。)


イントロからビートを刻むスネアと太いベースライン、照明でセットやステージ一気に赤く染まったときのドキドキ感。

間奏の痺れるギターソロ、そして達郎さんの年齢を全く感じないアグレッシブな歌声。かっこよすぎて聴き惚れてた。



アンコールは新曲"Sync Of Summer"から始まり、そしてRIDE ON TIMEがかかった瞬間の引き締まった空気感と、冒頭の達郎さんの歌声に思わず息を呑んだ。

そこからずっと、達郎さんがステージの上から観客をどんどんひっぱって行き、どんどん熱気の上がって何度も繰り返されるアンコール。


ライブ中に何度も「今日は千秋楽だからね」と話していたからか、思いっきり歌って喋っての大盤振舞い。

「ぇ、まだいけるんですか?いいんですか?え、まってすごくない?」と思いつつ、手拍子して身体を揺らしていたら、最後は観客総立ち。

大歓声と鳴り止まない拍手でライブが終わった。




MCでは"RCA/AIR YEARS"でリリースした曲がオリコン入りした話をしたり、昔の曲を20代30代の若い人たちが聴いてるのは嬉しいといったような話もしていました。


また、もう一生分飲んだと思うので、今年からお酒をやめたともを話してました。どこだったかは覚えてないけど、たしか曲と曲の間で「死ぬまでやってやる」みたいなコトもちらっと聴こえた。


あと、僕はこの会場(沖縄市民会館大ホール)が大好きなんですと話していたのは、嬉しさが倍以上になった。

きっとまた沖縄でライブをすると思いましたし、その際は、また母と一緒に観に行きます。




音楽とお客さんへの熱い気持ちを伝わる非常に素敵なひとときでした。




おわりに。5列目だけあって、達郎さんにガン見されました。はっきりと目が合いました。眼力すごかった……。

古希をむかえた70歳のおじいちゃんなんて微塵も感じない鋭い目、非常にかっこよかったです。以上。



 

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2件のコメント


ゲスト
2023年11月17日

突然のコメント失礼します。

ライブの感想書いている人を探しているうちにたまたまブログを拝見しました。

私も千秋楽と千秋楽前日の両日ライブに参加しました!

そして管理人さんと同世代(平成生まれ)の沖縄在住です。


私は歳の離れた兄貴の影響で幼い頃より山下達郎、大滝詠一をはじめ洋楽オールディーズを聞いてきまして、タツローコンサートも何度も参加してきましたが、今回初めて千秋楽が当選しました。

昨年と違ってタツローさんへの声かけもあり通常のタツローコンサートに戻ってきておりましたし、何より千秋楽狙いの常連さんも多く、たった1日でこんなに変わるものなのかというほど会場が一体となって盛り上がっているのに感動しました!


「死ぬまでやってやる」と仰ったのはRIDE ON TIMEの最後の部分ででしたね。

公言通り死ぬまでやって欲しいです(笑!)

というのも上記に記載しておりますように私は山下達郎、大滝詠一、オールディーズばかり聴いておりますので存命で現役バリバリなアーティストは山下達郎くらいなものです。。。

そして今まで見たことのあるライブも山下達郎だけです。


スタジオ音源かと思わせるほどの歌唱力とバンドメンバーの演奏力+即興での演奏やライブならではのアレンジを存分に楽しませてくれるのは山下達郎以外にいますでしょうか!?


と言いたいところでしたが師匠 大滝詠一がいますね!


私が山下達郎こそ最高と思うのは

・膨大な音楽の歴史の知識

・独自の歌唱とマルチな演奏力

・アレンジャー、プロデューサーとしての才能

この3つが全て高次元で発揮されている音楽職人だということです。

こちらも師匠 大滝詠一も同様です。


そしてなぜ山下達郎、大滝詠一、オールディーズばかり聴くのかというと、音源に深みがあるからです(これ伝わりますかね)。

現在主流の4ピースバンド(ドラム、ベース、ギター、ボーカル)とは違って、ピアノやブラスにコーラスが加わることで音に深みが出ていると思います。

なんと言いますか、今の音楽は平面的にしか音が聞こえない(音が薄い)のですが、深みのある音は立体的に音を感じることが出来ます。

なら楽器がさらに多いオーケストラならもっと深いのかというとこれはまた別で、10人編成バンドでありながら、1音1音がハッキリと聴こえる楽曲のアレンジ、そして何よりもバンドメンバーの卓越した演奏力が深みのある音源になっているのではないでしょうか。

英語もわからないのに洋楽オールディーズを幼い頃に聞いていたのも、やはり歌唱ではなくメロディーそのものを好んで聴いてきたとだと思います。


ライブの方の感想はというと今回一番感動したのはドラムの小笠原拓海さんです。

特にソロを披露することも無かったのですが、終始目立つことなく淡々とリズムを刻みながら、各担当のソロ回しでは1人休むことなくソロ演奏をアシストし、長いソロ演奏でも単調にならないようにしたりと最年少ながらタツローバンドの土台を担っていましたね。


踊りはしませんがタツローバンドはジェームス・ブラウンのバンド(J.B.'s)と同じ気がしますね!


同世代で同じ沖縄の方のブログを読んで興奮して訳もわからぬ長文駄文を書いてしまい、申し訳ございません。

他の記事も読んでみます。。

失礼しました。。。。

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hari no neiro
hari no neiro
2023年11月24日
返信先

ゲスト様


長文のコメントありがとうございます!嬉しいです。

返信が遅れてしまいすみません。


山下達郎さんや大瀧詠一さんには及びませんが、Skoop On Somebodyも音に関するこだわりは職人の域に達してると思います。

非常にグルーヴィーな音楽で、きっとゲストさんの心にくるものがあると思います。


ボーカル・キーボード・ドラムの3人編成、デビュー26年目にして国内のR&Bのパイオニアです。

ブラックミュージックに関する知識が非常に高く、作詞、作曲、編曲まで全て行う『セルフコンテインドバンド』でもあります。


ライブではサポートメンバーを加えて(主にギター、ベース、コーラス)を加えて演奏をしますが、息のあったステージは素敵ですよ。


また、今年デビューしたウルトラ寿司ふぁいやーもおすすめです。

結成6年目なので非常に初々しいですが、7人編成(ボーカル2人、ギター、ベース、ドラム、キーボード、パーカッション)で作詞、作曲、編曲、ミックスまでも自前で出来る。現代では稀有な存在です。


特に、ボーカルは大学のアカペラサークル出身のメンバーなので、歌声やハーモニーは抜群です。


どちらも、私のブログで取り上げてるのでぜひとも読んでみてくださいね。

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